April 13, 2005

ライブドア、ニッポン放送全株をフジテレビに売却

ニッポン放送 <4660> 買収を巡ってフジテレビ <4676> と和解交渉を進めているライブドア <4753> が、ニッポン放送株の全株売却の方向で交渉を進めていることが13日、判明した。

ライブドアドアは当初、重要事項に拒否権を発動できる発行株式の3分の1を手元に残した形で、残りの株式をフジテレビに売却することを提案していたが、その後の交渉でフジテレビ側がライブドアが保有する全株を取得することを主張。ライブドアはフジテレビの主張に譲渡する形で和解交渉はライブドアが保有するニッポン放送株全株の譲渡とその譲渡価格にその焦点が移ってきている。

ライブドア関係者によるとライブドアのニッポン放送株の平均取得価額は6285円。対してフジテレビには6500円での買取を求めているもようだ。

(出典:Yahoo!ニュース(テクノバーン) - 4月13日20時15分更新)
ライブドアがフジテレビとの和解をしようとしているようだが、やはりニッポン放送株のやりとりが問題なようだ。フジテレビがライブドアの保有するニッポン放送株の全株式を売却することを求めているらしいので、フジテレビのほうが交渉力は上なようだ。ライブドアが6500円を提示しているが、フジテレビがこれに応じる理由があるのだろうか。それにしてもライブドアの平均取得価格は思っていたよりも高い。市場の憶測では6050円とかだったような気がする。あの後も随分取得したから平均取得額も高くなったのだろうか…。
市場価格よりも1割近く高い価格である。そのためフジテレビはニッポン放送株をライブドアより取得する際に、何と言ってフジテレビの株主に説明していくのだろうか。ちょっと楽しみなところでもある。
とりあえず、今回の件でライブドアはやはりグリーンメーラーだったということでいいのだろうか。これにより、今回のニッポン放送株争奪戦も結局はマネーゲームだったということになった。ニッポン放送株争奪戦において、ホリエモン、村上氏の両氏はあれこれ奔走していたが、彼らの掲げた大義名分は「株主利益」だったように記憶している。さてさて、今回の騒動は本当に株主利益にはつながったのだろうか?

次に、仮にフジテレビがニッポン放送株を6500円で取得すると言うことになるとどういうことが起こるかを考える。ニッポン放送株はライブドアとフジテレビの両社の保有率の合計が80%超えているので上場廃止になるらしいが、果たして6500円もの価値があるのだろうか?最近は上場リスクを恐れた投資家達のおかげでニッポン放送の株価は下落し続けていた。それを考えると、ニッポン放送株は6000円の価値があるのかさえあやしいと思う。現在そんなにニッポン放送株はどれほどの価値があるのだろうか。

最後に、ニッポン放送がソフトバンクインベストメント(以後、SBI)に貸し出したフジテレビ株とかはどうするのだろうかが気になった。ライブドアがフジテレビ本体に買収を仕掛けるのではないかという懸念を払拭するために、SBIにニッポン放送が保有するフジテレビ株を貸し出したのだと聞く。そうすると、ライブドアによる買収の懸念がなくなってきたが、どのようにしていくつもりなのだろうか?5年という長期の貸し出しを行うのでニッポン放送の経営陣の経営責任が問われそうな事態になっているが、すぐに返してもらえるのであれば、問われはするだろうが、経営責任はずいぶん軽くなるのではないかと思う。しかし、SBIに返還を求める権利はないのでややこしい気がする。だがここでSBIがニッポン放送に返還すると、ソフトバンク本体が文句を言わないだろうか?どちらにしても、SBIがフジテレビ株を返却する理由がない気がする。

さて、今日も仕事で疲れきっているのでココまでにしよう…。

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April 11, 2005

焼酎と物語消費

今日は友人と昼飯を食べながら、どこかにおいしい話はないものかというくだらない話をしていた。すると友人が「地酒ブームに乗っかって、地元の地酒をオークションに出して数倍の価格で売りつける人達がいる」という話を聞いた。
私は日本酒や焼酎は飲まないのでそれほど地酒ブームが今すごいのかどうかさえも正直良くわからない。しかも日本酒や焼酎の銘柄とその値段も全然知らないのでオークションで検索しても状況が良くわからない。

しかし焼酎などに関しては、「クラシックを聞かせて寝かせた」とか書くと売れるらしい。そんなことして本当に意味あるのか、本当にクラシックは聞かせてたのかとか疑問ではある。しかし、クラシックを聞かせたという物語を焼酎に持たせる高値で結構売れるらしい。いわゆる、物語消費という呼ばれるものである。

物語消費は大塚英志が『物語消費論』で言ったのだそうだ。何でも、物語消費とは「個々の商品の背後には大きな物語がある」のでそれを消費するということらしい。例としては、ガンダムやエヴァンゲリオンなどの世界観を堪能するものが挙げられる。しかし、焼酎のクラシックを聞かせたなどは世界観の消費と言うのはあまりに言い過ぎであるとは思う。しかし、焼酎に付随した小さな物語を消費することは受けているようだ。

物語消費とは世界観を消費すると言うのは話によると結構意味が広い。以前人に聞いた話によると、物語消費はその商品の歴史などもまた消費することも指すらしい。例えば、投資をする際などにその会社の沿革などを調べたりするが、それもまた物語り消費なのだそうだ。またテレビを見ていたらライブドアのHPのアクセス数が伸びているらしいが、一番見られているのはライブドアの会社概要である。これもまた物語消費に該当すると思う。さらに、1つの店で何でも出来てしまうワンストップショッピングなども物語消費に該当するかもしれない。そのワンストップショッピングが出来る店まるごと消費しているのだから…。

あまりにも範囲が広すぎて、何かもうわけわからない。もう全部が物語消費なのでないかなどと考えたが、それもどうも違うのだそうだ。利益額だけなど会社の知りたい部分だけを調べることなどは物語り消費には該当しないからだ。つまりその商品全体を消費するのではなくて一部分だけを消費する方法があるのだ。

今日はもう疲れたのでココまでにしよう…。続きは次回に書くことにしよう…。

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April 04, 2005

東宝、フジテレビ株取得

東宝 <9602> が市場外相対取引でフジテレビ <4676> 株式3万6496株を取得し、フジの発行済み株式総数の7.19%を保有した。またソフトバンク・インベストメント <8473> がニッポン放送 <4660> の子会社ポニーキャニオンの増資の引き受けを検討しているらしい。

東宝がフジ株を7%も取得していた。そういえば、フジテレビは以前50社以上の会社に安定株主工作のためにフジテレビ株を購入するように要請を出していた。東宝はフジテレビのあの要請に応えたのだろうか…。それならば、きっと随分高い株価で購入していたことだろう。株主総会も数ヵ月後にあるが、東宝は投資家にきちんと説明できるのだろうか。実はライブドアからフジテレビを救う東宝はホワイトナイトだったりするのだろうか…。冗談はさておき、とにかく、ライブドアの嫌われぶりはご健在なようだ。

話は変わるが、先日『アビエイター』を見てきた。ちなみにaviatorとは飛行家のことだ。レオナルド・ディカプリが演じる主人公が、会社の金を使い込んで娯楽のために映画をつくったり、飛行機会社を買収して自ら世界一周をしたり、ワイロで軍に販路を拡大したりする変な映画だった。だが、主人公が自らの夢の実現のために企業を買収したりして、強引な手法も辞さないというのが、私にはホリエモンとダブって見えてきて面白かった。自分の会社の身の丈より大きなプロジェクトを遂行しようと言うのも、ホリエモンとダブって見えた。またそんな社長の夢(わがまま)に振り回される社員たちも描かれていたが、ライブドア社員の場合はどうなのだろうか?

明日の準備のため、今日はココまでにしておこう。

更新

しばらく忙しくて更新さえ出来ないときでも、たくさんの人のアクセスがあり、本当にうれしく思います。これからもっともっと忙しくなっていくんですけどね…。こんな状況で、更新できるのだろうか。
それとライブドア関連については、仕入れるネタの頻度も質も落ちてきていますね。北尾氏の出現でネタの漁獲量は激減しました。これは日本にとっては良い影響なのでしょうか?

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March 30, 2005

行われていたライブドア・ニッポン放送会談

ライブドアの堀江貴文社長とニッポン放送の亀渕昭信社長が29日午後に会談したことが30日、分かった。両社長による会談はライブドアがニッポン放送株の約35%取得を公表した2月8日以来。ライブドア側の要望で実現した。 ライブドアは前週末までにニッポン放送の発行済み株式の過半数を取得しており、同放送などフジサンケイグループ全体との事業提携を進めたい考え。会談では、堀江社長がインターネットと放送の融合による効果などについて提案したものの、亀渕社長は難色を示し、議論は平行線をたどったもようだ。ただ、今後も話し合いを続けていく方向だ。
(出典:Yahoo!ニュース(共同通信) - 3月30日11時46分更新)
昨日3月29日午後、ホリエモンと亀渕社長との会談があったそうだ。しかし相変わらず議論は平行線をたどったそうだ。フジテレビに手を組むなとか言われているのかもしれないが、やっぱり亀渕社長のホリエモンへのイメージが悪すぎなのであろう。
午後は新聞社の取材があり、その後執行役員の査定面談。社員が増えている分執行役員の数も増えており査定に長時間かかるのだ。でもほとんどみんな景気の良い数字を出してくれるのでこちらは鼓舞するのみ。続いて面接が二本、定例会議が一本。
(出典:livedoor 社長日記)
これは昨日3月29日のホリエモンのブログである。昨日の午後の予定は新聞社の取材、執行役員の査定面談、面接、定例会議である。昨日亀渕社長に会ったことは書いてなかった。まさか、執行役員の査定面談または面接が亀渕社長との会談だった、わけはないか…。

話は変わるが、おとといフジテレビの新ドラマ「恋におちたら~僕の成功の秘密~」の制作発表があった。何でも「金で買えないものはない」と豪語するIT企業の社長(堤真一)さんのもとで働き、のし上がっていく主人公を草彅剛が演じるのだそうだ。そのIT企業社長のモデルはどうせホリエモンなのだろうが、ずいぶん露骨なことをフジテレビはやるもんだと思う。どうもホリエモンには金で人を従わせる悪いイメージがあるようだ。さしずめ、力で人を従わせて「俺のものは俺のもの。おまえのものも俺のもの」というジャイアンのようなイメージなのだろうか…。

では、そのジャイアン的なイメージをきれいにするにはどうしたらよいのだろうか?そういえば、ドラえもんで「きこりの泉」とかいう道具あったそうだ。その泉の中に落ちたジャイアンは「きれいなジャイアン」として出てきた…。そこで、ホリエモンにとっての「きこりの泉」とは何なのだろうか?一体ホリエモンは何をすればイメージが良くなって「きれいなホリエモン」を作り出すことができるのだろうか?

ホリエモンにとっての「きこりの泉」は、意外と前述のフジテレビの新ドラマ「恋におちたら」なのではないかと私は見ている。最初イメージが最悪な登場人物であっても、話が進んでいくにつれて、そのイメージが最悪な奴は実はいい奴だったなんてパターンはドラマではありがちなパターンだ。そのドラマが進んでいくにつれて、そのIT企業の社長のイメージが良くなるとともに、そのモデルのホリエモンのイメージも良くなっていくのではないかなどと私は考えている。
ここまでホリエモンのイメージが悪くなったのはフジテレビの日枝のせいでもある。そこでフジテレビは提携に向けて、これまで貶めてきたホリエモンのイメージを良くしなければならない。そこで今回の新ドラマの投入である。実は、これがフジテレビがライブドアと和解するためのフジテレビ流「大人の解決法」だったりして…。

ここまで自分で言っておいてなんですが、そんなことをフジテレビが意図的にすることはありえないかもしれない。ニッポン放送が毛嫌いしているのに、フジテレビは敢えてライブドアにそんな華を持たせるようなことをするだろうか?ドラマの進展上、その社長のイメージが良くなることはあるかもしれない。しかし、草彅が最後にその社長より成功するという結末をどうせフジテレビは用意してくると思う。そんな番組を流すことによって「金だけでは全てを買えないんだ!」とフジテレビがアピールすることができる。こんなことをフジテレビはしたかっただけなんじゃないだろうか?だが仮にそんな風なことなったら、フジテレビの精神は歪んでいると思わざるを得ないだろう…。少なくとも「大人」の解決法とは呼べないであろう…。

今回は我ながらアホなことを書いてしまったので、今日のところはココまでにしておきます。

追記

ライブドアがニッポン放送<4660>の経営権を手に入れたものの、あくまでフジサンケイグループ全体との提携を目指す方針を強調した。その際、フジテレビ<4676>との資本提携に意欲を示し、その代わりとしてニッポン放送株を手放す可能性も示唆したという。また、ニッポン放送がソフトバンク・インベストメント(SBI)<8473>などにフジテレビ株を貸し出したことについては、当面法的措置をとらない方針を示した。
(出典:Yahoo!ファイナンス2005年 3月30日(水) 11時35分)
ライブドアは貸し株に関する法的措置は取らないことになった。けれど、あくまで「当面」なんですね。そんなことより、あれほどホリエモンはニッポン放送株を手放す気はないと言ってきたのに、突然「ニッポン放送株を手放す可能性を示唆」とはどういうことなのだろうか?ライブドアの「大人の解決法」が高木勝の言うようにグリーンメールだったということだろうか。また資本提携という箇所もちょっと気になった。以前「妄想」とは言っていたけれど、やはりホリエモンはフジテレビ株を虎視眈々と狙っていた…。

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ライブドア、ニッポン放送の子会社化を見送る

ライブドアが先週末の時点で、ニッポン放送の発行済み株式の過半数を取得していたことが29日、分かった。ライブドアは、6月末に開かれる同放送の株主総会で取締役の過半数を送り込む見通しだが、3月末に予定していた同放送の子会社化は先送りする。 関係者によると、子会社化を見送るのは、フジテレビと進めている友好的な提携に向けた協議の支障になるのを避けるため。ニッポン放送が企業価値を減らす不測の行動を取る場合に備え、ライブドアの連結決算に同放送の業績が反映しないようにする狙いもあるとみられる。
(出典:Yahoo!ニュース(時事通信) - 3月29日19時2分更新)
ライブドアがニッポン放送株の過半数取ったけど、ニッポン放送を子会社化しないそうだ。プロクシーファイトでは勝てる範囲内で名義を書き換えるだろうが、どこかのライブドア寄りの株主から委任状の確保がにメドがついているようだ。村上氏だろうか、まぁ誰でもいいのだけど…。 この記事でよくわからなかったのは子会社化見送りの理由だ。連結決算に業績が反映しないようにらしいがどういうことだ?仮に子会社化したら、現経営陣が焦土作戦をしたときの良からぬ影響がライブドア本体に出てくるって意味だろうと思うのだが…。ライブドアがやはり亀渕社長以下現経営陣を信用していないと言うか、敵とみなしているぐらいに考えていいのだろうか?焦土作戦が出てきたら、何らかの法的措置があるんだろうけど…。

法的措置といえば、今日ある番組を見たら、北尾氏が「貸し株に関する法的措置の対象はニッポン放送であり、SBIにではない」と言っていた。今回の貸し株が事実上の売買であり、ライブドアを含めた株主が損害賠償や株主代表訴訟を起こすかもしれない。そんな訴訟が起きたって、「裁判しても99%勝てない」と言うのはSBIは関係ないって事だったようだ。その番組ではもう一点「大人の解決法」の話が出てきていた。北尾氏曰く、「お互いの面目の立つ、いくつかのアイデアがある」のだそうだ。それを受けて、高木勝氏が「大人の解決法とはグリーンメール、別名さよならボーナスで痛み分けだ」と言っていた。痛みわけで、本当に面目は立つものなのか?しかもグリーンメールだとしたら、世間で「やっぱりマネーゲームだ」と言われるのがオチだ。それはライブドアの面目丸つぶれではないだろうか?しかもホリエモンも再三ニッポン放送株を手放す気はないと言っている。グリーンメールが行われるにしてもホリエモンが乗るとは思えない。
そこで高木氏に倣って、私も「大人の解決法」考えてみたい。ニッポン放送に掛かった金額は時価総額の半額、つまり約1000億と考えられる。それでグリーンメールを行うとすると多少色をつけてニッポン放送株を買い上げることになる。仮に1割のプレミアムを付けたって1100億円ぐらい必要になる。これはライブドアの現在の時価総額とほぼ同額である。その場合、私ならばグリーンメールで自社株を買い集めるよりはライブドアの過半数を狙う。つまり、パックマンディフェンスをすると思う。しかし、これはグリーンメール以上にライブドアの面目丸つぶれとなる。これも北尾氏の言う「大人の解決法」ではなさそうだ。一体何なんだ、「大人の解決法」ってのは?いくつかあるらしいが、一つもわからない私は修行不足なのでだろう。

また書いている間に日付をまたいでしまった。今回はココまでにしておくとしよう…。

追記

朝からTBSの、みのさんの新番組に出演。朝はやいなあ・・・みのさん、タフすぎ。双子説がでているくらいだもんなあ。その後出社して営業戦略会議。もうすぐ半期決算の締めだ。気合を入れないと!続いて面接2本。新聞の取材。そして執行役員の査定面談。執行役員のレベルアップも激しい。どんどん給料をもらってどんどん利益を上げてほしい。夕方、定例の企画会議。
(出典:livedoor 社長日記)
昨日3月28日のホリエモンのスケジュールである。ホリエモンは北尾氏との会談を都合によりキャンセルしたらしい。面談は午後から予定されていたので、その「都合」というのは営業戦略会議、面接、執行役員の査定面談または定例企画会議のことと思われる。なるほど、確かに重要な「都合」ばかりである。しかも、北尾氏との面談をキャンセルしなければいけないほどかどうかなのかよくわからないスケジュール。もし私がホリエモンの立場ならば、北尾氏との面談に行くとは思います。玉砕覚悟で…。

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March 29, 2005

ソフトバンクとライブドアの比較

ソフトバンクといえば、これまで個人情報の流出があった。次に真偽の程は全然わからないが、ソフトバンク系列の会社にも醜聞があった。私はラグナロクオンラインをしたことがないのでよくわかならいが、ガンホーオンラインエンターテイメントの内部告発だ。キャンギャルによる告発に関する記事が出回ってしまい、ガンホーがHP上で完全に否定までしたという事件だ。
あまり言うと、ガンホーへの営業妨害、風説の流布等に該当する恐れも出てきてしまうので、このあたりで自粛しておくこととしよう…。

フジテレビ株をSBIに貸し株したことにより、フジテレビがソフトバンクとの関係を強めたと考えられる。ライブドアよりもソフトバンクのほうがいくらかは信用できると考えたと思われる。しかし、上記の件なども含めて考えると、ソフトバンクの信用力はライブドアよりどれほど優れていると言うのだろうか?このあたりが私には正直よくわからない。そこで誰もやってくれないので、今回は自分で両社を勝手に比較してみたいと思う。

比較する項目は、規模、収益力および信用力の3点で見ていくことにしよう。特に理由はないがMCIの記事を書いたときにそうだったのでこの3点で見る。ちなみベライゾンとクエストの比較のときに用いた規模の指標は時価総額だったので今回も時価総額で比較する。他の2つに関しては前回は具体的な指標がわからなかった。信用力は債務残高について見ていたので、R&IのHPに載っていたので純有利子負債構成比で見ていきたい。本当は簡単に格付けなどで比較したいところなのだが、ライブドアの格付けがわからないので仕方がない。残りの収益性に関しては、今回私が勝手に設定したい。収益力の指標はROEとROAで比較する。

4753-ren9984-ren第1に、規模(時価総額)の比較をしたい。3月29日現在のライブドアの時価総額は2165億円、ソフトバンクは1兆,5641億円。約7倍である。かなりの差がある。
第2に、収益力(ROEとROA)の比較をしたい。左にある表の左側がライブドア、右側がソフトバンクの連結ベースの推移となっている。それを見るとROAは連結ベースでライブドアが6.12%、ソフトバンクが-9.05%となっている。ROEは連結ベースでライブドアが10.92%、ソフトバンクが-43.23%となっている。ソフトバンクは大赤字を出したので、このような結果になった。ソフトバンクは自己資本比率がスゴイ落ちてきているが、これがROAとROEの差に現れているかもしれない。
yuurishi第3に、財務の信用力を比較したい。純有利子負債構成比を説明する前に、純有利子負債とは有利子負債からすぐに返金できる現金預金の差により求める。そしてその純有利子負債を純有利子負債と自己資本の合計額で割ったものが純有利子負債構成比です。純有利子負債構成比はライブドアが-1.7%、ソフトバンクが64.3%となった。しかしライブドアの純有利子負債の数値に問題があるようだ。ライブドアが以前は現金預金の豊富な会社だったようでマイナスになってしまった。昨年度のデータなので当てにはならないかもしれない。それと他の企業がどれほどなのかはわからないが、ソフトバンクの64.3%は私には随分高いように思える。これは日本テレコムのときのLBOのせいなのだろうか…。

以上が私が比較してみた結果である。どこまで当てになるか疑問が残らないわけがない。やはり指標のピックアップが適当すぎる。「誰か、丁寧に比較と解説をしてください」とお願いしたい。
とりあえず上記の3つの指標を見る限りにおいて、相変わらずライブドアよりソフトバンクがそれほど優れているようには思えなかった。それは財務指標で比較したせいかもしれない。とりあえず今回も楽天のときと同様に規模で劣るのが敗因なのだろうか。

また別の比較をするとなると、手法の差なのだろうか。時間外取引のライブドアは品位に問題があるのかもしれない。たとえば、4月からライブドアがアダルトブログのアダルトプラスというサービスを有料化して復活させるらしい。そのあたりでライブドアの品位が疑われてもしかたがない。球団関連のときにアダルトブログは廃止したらしいが、何故ライブドアはこの時期にそんなものを復活させるのだろうか?時期が悪すぎるのではなかろうか…。少なからず信用力と品位の間には相関関係があると私は思うのであるが…。

ここでふと冷静になってふと考えてみたのですが、一般の読者の方々から見ると、私のほうが確実に胡散臭いんですよね。私個人には権威もなくて、企業に信用力で勝つなんて無理なのですから仕方ありません。
とりあえず今回はココまでにしておきます…。
ラグナロクショップ

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March 28, 2005

ホリエモン、北尾氏との会談をキャンセル

一部報道で「ライブドアとフジテレビジョン <4676> の筆頭株主となったソフトバンク・インベストメント(SBI) <8473> とがライブドア堀江社長からの依頼により、28日に会談する」と報じられていたが、前場引け後にSBIが「同会談はキャンセルになった」(IR室)と発表。キャンセルはライブドア側の都合と言う。ライブドア側では「堀江社長のスケジュールが合わずキャンセルとなった。次回の会談も不明」(広報)としている。 市場では「今回の会談への期待がなくなり、不透明感が強まった。
(出典:Yahoo!ファイナンス[ 株式新聞ダイジェスト ]2005年 3月28日(月) 13時49分)
今日の午後に予定されていたホリエモンと北尾氏の会談がライブドアの都合によりキャンセルになった。不透明感は確かに強まった。こんなに重要な会議をキャンセルせざるを得ないスケジュールとは何だったのだろうか?社長日記でもまだ今日の分まで更新されていないのでわからない。
ライブドアの堀江貴文社長は28日朝、TBSの情報番組に生出演し、ニッポン放送がソフトバンク系の投資会社ソフトバンク・インベストメント(SBI)に行ったフジテレビジョン株の貸し株について「誰かに貸し株をするのではという予測はしていた」と話し、想定の範囲内との見方を示した。  また「限られているが、対抗策はある」と述べ、今後ニッポン放送が行った貸し株に対し、対抗策を検討していることを明らかにした。  ニッポン放送の株主総会には「大株主として出席する」と明言したが、役員の構成など具体的にどうしていくかは「株主提案を見てください」と言及を避けた。
(出典:Yahoo!ニュース(共同通信) - 3月28日10時1分更新)
ソフトバンクインベストメント(以下、SBI)との会談前に、ホリエモンも「貸し株も想定の範囲内」と述べていた。にわかには信じがたく、ハッタリにさえ聞こえる。「対抗策」とは何なのだろうか?貸し株への法的措置が騒がれているが、また司法の場に持っていくことが「対抗策」なのだろうか?それとも別の奇策でも用意してあるのだろうか?また限られた対抗策がダメならば、ホリエモンは敗北宣言をする気はあるのだろうか?
一度はライブドアから会談を申し込んだが、北尾CEOがテレビ番組で「裁判しても99%勝てない。私を相手にするとタフ(手ごわい)だ」などライブドアへの挑発的な発言を続けたためライブ側が硬化。北尾CEOの手の内が見えないことへの警戒感と、フジとの交渉を優先すべきだとの意見がライブドア内部に強いこともあって、急きょ取りやめを決めたもようだ。
(出典:Yahoo!ニュース(共同通信) - 3月28日19時31分更新)
とりあえず北尾氏はライブドアに裁判でも勝つ自信があるらしい。しかし裁判でも北尾氏に1%でも確率があるのであればやるべきだ。
日本テレビの氏家斉一郎会長は28日の定例会見で、フジテレビとニッポン放送がソフトバンク・インベストメント(SBI)と共同出資して設立したベンチャーキャピタルファンドについて、先月、SBIから日テレにも出資の打診があったことを明らかにした。 氏家会長によると、SBIの北尾吉孝CEO(最高経営責任者)が直接氏家会長と会い、500億円のファンド設立への出資を持ちかけたという。氏家会長は「検討しますよということで持ち帰り、そのままになった」と説明した。
(出典:Yahoo!ニュース(毎日新聞) - 3月28日19時21分更新)
日テレにも話を持ちかけていたのか…。日テレの後にフジテレビにでも行ったのだろうか。また他の放送局にもいっている可能性がある。そう考えると、北尾氏には節操がないようにも思える。しかしSBIがそんなに必死になって発掘したくなるほど放送業界には宝が眠っているのだろうか?新ファンドでポニーキャニオン株を買い上げるとかいう話があった。きっと株式公開で儲けていくには開拓しがいのいい業界なのだろう。

とりあえず今日はもう疲れた。「想定の範囲」だとか会談キャンセルだとか、今日はホリエモンに振り回された。疲労感が残った。しかも今日はまだわけのわからないニュースもあった。国産牛の全頭検査を見直し、検査対象から生後20か月以下の牛を除外することを了承した(読売)のだ。もうどれだけ日本はアメリカの外圧に弱いんだ。いい加減にしろと言いたい。脱力感が残った。

何だか今日は疲労感と脱力感がスゴイ。今日のところはココまでにしよう…。

追記

ライブドアの堀江貴文社長は28日夜、記者団に対し、ソフトバンク・インベストメントの北尾吉孝最高経営責任者(CEO)とのトップ会談について「予定はない」と述べ、当分の間、行わない意向を明らかにした。
(出典:Yahoo!ニュース(毎日新聞) - 3月28日22時57分更新)
非常に残念なニュースだ。フジテレビの日枝に会ってもらえなかった男が今度は自分から会わないと言い始めたのだ。今回の会談だってホリエモンから北尾氏に会おうと言ったそうだが、ドタキャンした上に今度は「会いません」と来た。それはいかがなものだろうか?ホリエモンは何かの都合により北尾氏に会えなかったらしいが、北尾氏に恐れをなして敵前逃亡しただけではないのだろうか。それではライブドアは他の企業に信用されなくとも当然である。
日枝や亀渕社長にいくら嫌われようともそれでもめげずに話し合おうとし続けるホリエモンの姿勢を私は相当高く買っていた。その分、今回の件でホリエモンを相当見損なってしまった。極めて遺憾である。

経済・政治・国際 | | Comments (0) | TrackBack (0)

フジテレビのネットアンケートは変だ

ライブドアによる買収騒動の渦中にあるフジテレビが27日午後4時から特番「ザ・リサーチャー2」で「ライブドアVSフジテレビ メディアはどうなる?」をテーマに生放送した。昨年10月の『新潟県中越地震』に続く第2弾。関東ローカルにもかかわらず、携帯、パソコンを通じた視聴者アンケートへの参加は2万1900件。それとは別に放送中だけでも電話やFAX、メールで1000件を超える声が寄せられるなど視聴者の関心の高さがくっきり表れた。(中略)フジテレビが速報性の高いネットアンケート方式「メルゴング」を使って行ったアンケートの設問は「ライブドア経営でニッポン放送の番組はうまくいくのか?」「テレビはインターネットに飲み込まれていくのか?」の2つ。  2万1900人の答えは「つまらなくなる」の4862件、「変わらない」の2921件を抑え、「面白くなる」が5024件でトップ。さらに2番目の質問に対しても「完全に飲み込まれる」が1740件、「ある程度融合する」が4636件、「住み分ける」が2717件だった。アンケートの結果は、堀江貴文社長の主張、フジの主張の両方を精査、放送とネットの未来を見据えた視聴者の冷静な判断が表れた。
(出典:Yahoo!ニュース(デイリースポーツ) - 3月28日11時17分更新)(注:下線部著者)
ホリエモン関連は報道したがらなかったあのフジテレビが随分挑戦的な番組をやっていた。しかも生放送で…。私の記事でも書いたことがあったので、みんな(視聴者)はどのように思っているのか興味があったので見たかった…。

しかし、このアンケートは変だと思う。

まず第1問は問題文がちょっと変だと思う。「変わらない」という選択肢は理解できるが、「ライブドア経営でニッポン放送の番組はうまくいくのか?」という質問なのに、答えの選択肢が何故「面白くなる」とか「つまらなくなる」なのだろう?「ライブドア経営で」「うまくいくか?」だから、従業員を上手にマネージメントできるかという意味かと思っていた。番組が面白くなるどうかを聞いているのが残念。一般視聴者は経営には関心を持つなということだろうか…。

researcher今回はそんなくだらないことはおいておこう。
フジテレビとライブドアのどちらに賛成か反対かは年代や性別で分かれるらしいが、その視聴者達はどちらかと言えばホリエモン派ということだろうか。つまり、「ライブドア経営でニッポン放送の番組は」「面白くなる」と考えており、テレビとインターネットは「ある程度融合する」と考えているらしい。

第2問は、このアンケート自体が変だ。今回は下線部のようにネットアンケート方式を取っていたらしい。この点がこのアンケートで何よりもおかしい点である。よくよく考えてみると、このネットアンケート自体がすでに「ある程度融合する」に該当する形態なのではなかろうか?

とりあえず、フジテレビのネットアンケートに一応ツッコミを入れておくことにしました…。

フジテレビが随分思い切った番組を作ったことには私は敬意を表したい。このやり方はWBSで言っていたが、ホリエモンがやろうとしていた手法の一つである。それをあえてフジテレビがやったのだから、単純に私はスゴイと思う。
そこで今回の記事は揚げ足をとっている感も否めないので、ココまでで自粛することとします…。
newiPods_125-125

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March 27, 2005

ポニーキャニオン株とソフトバンクインベストメント

ライブドアによるフジサンケイグループに対する敵対的買収は、フジテレビジョン、ニッポン放送とソフトバンク・インベストメント(SBI)との提携で新たな局面を迎えた。ニッポン放送がライブドアの子会社となる可能性は依然として濃厚でフジテレビ側の痛手は大きいが、遅れていた企業防衛体制は次第に整いつつある。フジテレビは五十社を超える取引先や金融機関などを対象に、中長期的な安定株主確保に取り組む段階に入った。(中略)北尾氏は、ニッポン放送の売り上げの54%を占める子会社で、フジテレビのコンテンツなどを持つポニーキャニオンについて、株式公開にも言及している。このため、フジテレビとライブドアの交渉が不調に終わった場合、ポニーキャニオンは株式公開を通じてフジサンケイグループにとどまる選択も浮上しそうだ。
(出典:Yahoo!ニュース(産経新聞) - 3月27日2時56分更新)
フジテレビが50社以上の取引先や金融機関などにフジテレビ株を新規または追加で購入するよう要請していた。以前は買収されないように株式の持合が行われていた。含み損が出ていたり、外資などもうるさいので株式の持合を解消してきたことがあったが、それが再燃してきたということだろうか。別に含み損が出たから損切りしたのは理解できるが、ただ外圧に負けたという面は理解できない。外資などの戯れ言は置いておいて、私は必要とあらば持ち合いも別に悪くないとは思う。

ソフトバンクインベストメント(以下、SBI)はポニーキャニオンの株式を公開してフジサンケイグループにとどまらせる可能性があるらしい。つまり、ライブドアの手に落ちたニッポン放送からの切り離しである。ポニーキャニオンはニッポン放送の売上の54%を占めるらしい。ライブドアへの焦土作戦としては十分効果的であろう。

フジテレビジョンの筆頭株主となったソフトバンク・インベストメント(SBI)の北尾吉孝最高経営責任者(CEO)は25日、日本経済新聞のインタビューに応じた。ニッポン放送の子会社、ポニーキャニオン(東京・港)について、同社が株式公開を目指すことを前提に、フジ、ニッポン放送と設立したファンドで株式を取得する考えがあることを明らかにした。
(出典:NIKKEI NET「SBIのCEO「ポニー株公開なら新ファンドで取得も」)
また、SBIがポニーキャニオン株を公開してフジサンケイグループに留まらせる権限がSBIにあることに私は驚かされていた。ニッポン放送が有するポニーキャニオン株は56%ある。それをどうも新ファンドでで買うだけらしい。私にはポニーキャニオンは時価総額になると一体どのくらいの価値があるのかさえもわからないが、200億の新ファンドで足りるものなのだろうか?また新ファンドの目的は「放送・通信・インターネットの各分野にまたがる有力なベンチャー企業を発掘・育成」が目的だったはずである。ポニーキャニオンは「発掘・育成」すべき「有力なベンチャー企業」に該当するのだろうか?正直、私には疑問が残った。

韓非子の「事は密を以って成り、語は泄るるを以って敗る」という言葉を引用した北尾氏。このまま、北尾氏は多くを語ってはくれなさそうである。そして、ホリエモンはあまりにおしゃべりだっただけに敗れたのだろうか…。今後は国民の関心はこれほどまでに高いのに、秘密裡に事が進んでいきそうである…。
とりあえず明日の北尾堀江会談の内容と結果ぐらいは教えてくれるのだろうか。北尾氏がしゃべらずとも、ホリエモンがベラベラしゃべりそうだから大丈夫だろうか…。

最後にちょっと思ったことがある。ソフトバンクの孫正義が「フジテレビと提携したいが、NHKなどとも提携したい」とのことを述べていた。これは何だか野村證券っぽいなと思っていた。つまり、あちらこちらと仲良くするけれども本命一本には絞れない点がそっくりだ。そういえば、北尾氏も野村出身だったよなぁなどとくだらないことを思ってしまった…。

何だかわけのわからないことを考えるようになってしまったようだ。どうも今日はまだ昨日の疲れが取れていないらしい。今日はココまでにしておいたほうが良さそうである…。

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MCI争奪戦

米長距離通信2位のMCIは23日、地域通信4位クエスト・コミュニケーションズとの間で身売り交渉を再開すると発表した。MCIを巡っては、地域通信最大手のベライゾン・コミュニケーションズが買収することで2月にいったん合意したが、敵対的買収に乗り出したクエストが今月16日にベライゾンを大幅に上回る条件を提示していた。

 クエストの提示額は84億5000万ドルと、ベライゾンとの合意額67億5000万ドルを25%上回る。ただ、MCI経営陣は収益力に勝るベライゾンへの身売りを進める意向で、クエストとの交渉を中断していた。主要株主の間でクエストを推す声が広がり、MCIは23日の取締役会で両社の提示条件を精査し直すことを決めた。

 クエストとMCIは今月28日を期限に交渉を再開する。その結果次第ではベライゾンが対抗して提示額を引き上げる可能性もある。

(出典:NIKKEI NET【ニューヨーク=篠原洋一】(13:02))
明日28日はMCI(旧ワールドコム)がクエストの買収案をどうするのかを決める日だ。MCIが身売り先を決定する日とも言える。これは現在ニッポン放送株争奪戦のときにときどき騒がれてM&Aの案件である。どうせMCI関連は明日のニュースか何かで説明してくれると思うが、私が簡単(適当)に説明しておきたい。

米長距離通信2位のMCIは身売りをするが、候補が2社ある。1社は地域通信最大手ベライゾン・コミュニケーションズ、もう1社は地域通信4位クエスト・コミュニケーションズである。ベライゾンの時価総額に対し、クエストはベライゾンの10分の1にも満たない。収益力でもベライゾンの方が上らしい。さらにクエストは債務残高が大きく、会計問題にも見舞われている。つまり、規模、収益力および信用力であまりに大きな差がある状況である。そのために、ベライゾンの取締役はベライゾンに買収されることを選んだ。しかし、これが問題となっている。
何故ならば、クエストは約80億ドルの買収案であるのに対して、ベライゾンの買収案は約68億ドルだからである。クエストはベライゾンよりも提示した金額に関しては大幅に上回るのである。そのために、MCIの筆頭株主のカルロス・スリム氏などが「ベライゾンの買収額が安すぎる」と怒った。そのためMCIはクエストともう一度交渉しており、その交渉を受けた判断が明日28日に行われるという状況である。
我ながら説明は全然簡単ではなかったかもしれないが、とりあえず以上のような状況にある。

またもう一つの問題を複雑化させているものがある。レブロン基準である。以前私のブログでも取り上げたので、それを用いて説明することとしたい。

レブロン基準
・「会社が自身の売却をいったん決めた場合、たとえ敵対的な相手であろうとも、取締役は最も高い価格を提示している買い手の買収策を受け入れなければならないというもの。」
・「企業側が身売りを決議している場合の特殊な基準」
(出典:Bloomberg.co.jp(ライブドアとフジテレビ攻防:先例「ユノカル」-新株予約権合法か(2) 更新日時 : 2005/03/03 09:45 JST ) )
レブロン基準とは、企業が身売りをしているときには取締役は最も高い価格を提示している買収案を受け入れろというものである。MCIのケースで言えば、MCIの取締役はクエストの買収案を受け入れるべきだということになる。レブロン基準によれば、企業の信用力、収益力や財務基盤ではなく、判断基準は買収額が多いか少ないかで判断すべきと述べている。株主の立場から見て、高く買ってもらえるに越したことはないということなのだろう。しかしあくまでもこれは短期的な視点であるように思う。ただ長期的な視点で見たときに株主にとってのメリットはどちらのほうが好ましいのだろうか?

前述のように、明日はMCIがベライゾンの買収案なのか、クエストの買収案なのかを判断する日である。私は相変わらずMCIはベライゾンを選択するように思う。またMCIの取締役がベライゾン案を飲んだ後が楽しくなりそうである。クエストとMCIの株主が訴訟を起こすかもしれないからだ。そのときに裁判所の判断はおそらくレブロン基準に沿ったものになるだろう。そうするとクエストの買収案を取らざるを得なくなる。

何か明日が楽しくなりそうではないだろうか?

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